バリュー投資法の弱点やデメリット

ファンダメンタルズ投資のカテゴリーで「バリュー投資法」という投資法があります。簡単にざっくりと説明すると、PBR(株価純資産倍率)と株価を照らし合わせる方法で要は「会社の価値の割には株価が安いよね」という銘柄を探して投資するという方法です。

会社の価値の割に株価が安いので、いずれは多くの人がそれに気付き、買われ、需要が高まる事で株価が将来上昇していくだろう…というのがバリュー投資法の考え方なわけです。

確かにこの方法は昔は有効でした。いや、正確に言えば現在でも有効な投資法である事には違い無いのですが、昔とは少々状況が変わってきました。

元々このバリュー投資法が考案された頃の時代というのは、今ほどインターネットやコンピュータが発達していない時代であり、一度に多くの銘柄を評価するには、それなりに時間と労力、場合によっては金銭的なコストも多くかかっていた時代です。

しかし、今はどうでしょう。コンピューターとインターネットは手のひらに収まる時代です。スマートフォンやタブレットでポンポンポンとタップすれば、昔の人がそれこそ「ひと月ふた月」かけていたような分析結果がものの数秒で画面に表示されてしまうわけです。

万人がこのようなツールを扱える時代なので、他人が気付いていない盲点を突くというタイプのバリュー投資法は考え方自体は有効であっても「そもそもその盲点自体が激減している」ので実用的ではありません。

それに、いくら企業の価値に対して株価が割安だったとしても、結局のところいつその企業が注目を集めるのか?は誰にもわからないわけで、基本的には「買って、待つ」という投資スタイルである事には変わりありませんし、多くの人が欲しがらない事には株価は絶対に上がらないわけです。

(株価は需要と供給のバランスで決まりますからね)

株を買って値上がりを待ち続けるのも自分が苦にならないのであれば構わないのですが、せっかちな性格な人がこの手の投資法を実践すると、

  • 割安な銘柄を見つける前に見切り発車で投資してしまう
  • 値上がりを待てずに手放してしまう
  • 投資判断が間違っていたのに売るに売れず塩漬けになる

たいてい上記のような失敗に陥りがちです。

株式投資の目的が配当なのであれば、長期間保有するのも良いのですが、殆どの人はキャピタルゲイン狙いなわけですから、いつ来るか分からない波を待つのではなく、今来ている波をいかに上手く掴んでいくか?の方が重要なんじゃないかと思います。